闇に堕ちたシンデレラ
高校の制服に着替えながら、あたしはため息をつく。現実があまりにも退屈すぎるからか、夢の中しか楽しめないんだ。
「……おはようございます」
リビングに降りて挨拶をすると、もう仕事に行ったのかお父さんはいなかった。義兄も大学にもう行ってしまったみたい。代わりにリビングで紅茶を飲んでいるのは大嫌いな継母。
「あら、学校へ行くの?あなたごときに教育費を払うなんて無駄だと思うんだけどね。なんせあの高校ですから」
チクチクと棘のある言葉を継母は言う。それを適当に流して、あたしは自分でトーストを焼いてジャムを塗って食べ始める。もちろん、継母がいるテーブルでは食べない。行儀悪いけど、立って食べてる。
二年前、あたしのお父さんはこの継母と再婚した。継母はあたしの何が気に入らないのか、一緒に暮らし始めた頃からこんな感じ。でもお父さんに言ったところでどうにもならないだろうし、義兄とはほとんど会話をしないのであたしは継母とは適当に過ごしている。
「……おはようございます」
リビングに降りて挨拶をすると、もう仕事に行ったのかお父さんはいなかった。義兄も大学にもう行ってしまったみたい。代わりにリビングで紅茶を飲んでいるのは大嫌いな継母。
「あら、学校へ行くの?あなたごときに教育費を払うなんて無駄だと思うんだけどね。なんせあの高校ですから」
チクチクと棘のある言葉を継母は言う。それを適当に流して、あたしは自分でトーストを焼いてジャムを塗って食べ始める。もちろん、継母がいるテーブルでは食べない。行儀悪いけど、立って食べてる。
二年前、あたしのお父さんはこの継母と再婚した。継母はあたしの何が気に入らないのか、一緒に暮らし始めた頃からこんな感じ。でもお父さんに言ったところでどうにもならないだろうし、義兄とはほとんど会話をしないのであたしは継母とは適当に過ごしている。