月夜に私は攫われる。
一旦落ち着かないと、このままでは萌え死にしてしまう。


「ちょっと頭抱えるほど深刻な問題なの!?」

「うーんまあ、ある意味...?.」


仁愛が可愛すぎる件。と口に出せば怒られてしまうのは目に見えているため言葉を濁す。

私の親友は可愛いと言われるのを好まない。
見た目よりも性格はかなりさっぱりしている。


「いやね?何か忘れてる気がするんだけど思い出せなくてさぁー。ちょっとモヤモヤするっていうか」

「そういうのは後でふとした瞬間に思い出すものだよ。わたしも時々あるもん」

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