何度も、何度でも。
プロローグ
「見て、間宮さんだ~!」

「うわ…めっちゃかわいい」

「いいなー!私もあんな風に生まれた
 かったなぁ」

学校に向かう途中で、後ろにいる女子達が
そんな会話をしていた。
私、間宮澄華(まみやすみか)は高校2年生に
なったばかりだ。

「澄華、女子にモテモテだね」

今隣を歩いているのは、矢田颯真
(やだそうま)。私の彼氏だ。

丁寧にセットされた黒髪に、韓国風の
顔立ちで、とてもかっこいい、自慢の
彼氏。もちろん、優しいのでかなり
モテる。

高1のときからおなじクラスで、席が隣に
なったときに仲良くなり、いつも周りを見て
いて、優しい気遣いができる彼に惚れた。
彼が告白してくれて、高1の秋から
付き合い始め、今月で6ヶ月目になる。

「いやー、照れちゃうなー」


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