何度も、何度でも。
女子相手に嫉妬しちゃって、かわいいなぁ、
もう。かわいいとか言ったら怒るんだろうな
きっと。

朝からきゅんきゅんしまくってすっかり
上機嫌になった私は、学校に着いてからも
ついにやけてしまっては我に帰り、また
にやける、というのを繰り返していた。

そんな私を見て、隣の席の深山結翔
(みやまゆいと)は呆れたように言った。

「いい加減それやめろよな。頭おかしい
 やつみたいで隣にいるこっちが
 恥ずかしい。」

「恥ずかしいって何よ!別にいいでしょ?
 誰かさんと違って付き合ってる人が
 いるから毎日楽しいだけ!」

「俺は恋愛より部活の方が好きだし、
 誰かさんと違って恋愛だけで
 生きてないから。」

結翔はバレー部に入っていて、
彼が入部してからこの学校のバレー部は
強くなったので、相当の実力者だ。
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