俺のボディガードは陰陽師。~第五幕・白昼夢~

「あ、黄龍、おつー」

「おつー。神威、俺もハンバーグ。人間界の食い物美味いからなー」

「わかったわかった。黄龍も座れ」

「よっしゃー!」

そして、金髪サラサラヘアーで、日焼け肌の多少ギャル男のような兄ちゃんは、豹牙の隣に座ってしまった。

って、この人も神様なんだよね?ギャル男っぽいけど。

神様たち、二人並んでカフェのカウンター席に座る。どんな図?



そんな二人の姿を唖然と見ていると、横にいる咲哉さんが「あ」と声を出す。



「伶士くんも注文したハンバーグ食べる?」

「あ、はい…」

そうだった。黒い翼の彼が現れてそれどころではなかった。



俺もおこがましいですが、咲哉さんに促されてカウンターから出て、その隣に座るのでした。

神様たちとカウンターに並び、ハンバーグが焼けるのを待つ。

本当に…何の図?



だが、結界を解き、通常に戻った店内にはゾロゾロと来客が現れることに。

けたたましく鈴の音を鳴らして、バーン!とお店のドアが開いた。



「伶士、いるのか?!」



そこには、顔を強張らせたなずなが。

知ってる面子を数人引き連れて、姿を現した。
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