俺のボディガードは陰陽師。~第五幕・白昼夢~
なずなの背後から、男性がゾロゾロと次々に登場する。
「いやー。10分、間に合いませんでしたねー」
「…おや、豹牙クンと黄龍クンではありまセンか?」
警察の綾小路室長と、もさ男玲於奈だ。
なずなの表情が出す雰囲気とは違って、ちょっと呑気。
「おぉーっ!いっぱい来たぁぁ!…俺の作ったアラート、聞こえた?聞こえた?」
沢山の来客に、美奈人は興奮気味になっている。自分の作った物に、みんな反応してくれたからだろうか。
「神威さん、ご無沙汰です。…ひょっとして、神威さんが相手したんですか。老体に鞭打って」
「やかましい」
風祭さんだ。相変わらず淡々としている。
そして、淡々としている人、もう一人。
「10分はさすがにね、俺んちから車でも間に合わないよ。ね?剣軌?」
川越さんだ。あのホテルの件以来。
そして、その彼の横には話に頷いている、菩提さんがいた。
「美奈人、やっぱり10分はキツいね。改善の余地アリだよ」
「ふむ。そうか。皆さん詳しく話を聞かせてくれな」