俺のボディガードは陰陽師。~第五幕・白昼夢~

「おおぉぉぉ!」


目の前に現れたほかほかのハンバーグに、喜びの声をあげるのは神様の二人だった。

そして、間もなくがっついている。

俺から手前のギャル男…黄龍というらしいが、彼も豹牙も箸を使ってる…。

箸文化、ガーディアンの世界にもあるの?



疑問は多いが。

ハンバーグを口にした彼らは、絶賛の嵐とも言えるべく、大騒ぎを始めた。



「うっ、うまああぁぁ!ハンバーグうまー!肉汁、肉汁吹き出たぞぉぉぉ!」

「何なの、何なの!この食欲そそる美味感!うまっ、美味いぃぃぃっ!」

「ハンバーグ万歳!ハンバーグ万歳!」



どっかの誰かに似てるぞ。



俺の隣にいる、そのどっかの誰かは二人のハンバーグ絶賛の様子を見て、ふるふると震えている。

「わ、私も頼めばよかった…!」と、悔しそうに呟いているようだ。食べたくなったのか。

「…俺のヤツ少し食っていいぞ」

「ほ、ほんと?!」

そして、隣の二人同様、すぐ様箸でハンバーグをつまんでいた。

「うま…!」と、陰ながらに静かに感動している。

もっと喜んでも構わないぞ?え?
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