俺のボディガードは陰陽師。~第五幕・白昼夢~

正気の沙汰じゃないな

★★★







《伶士さまの行動、言動、まるで別人です》

《あいつがまぞくといるなんて、いったいなにがどうなってんのさ!》



先程から、伶士は別人のように…まるで自分のバカ兄貴のように、しばらく外泊宣言。

普段やらない無茶振りを、執事に命令し。

女と腕を組んで、マンションに入っていった。



そして、中で一緒にいるのは、魔族…。



(………)



まさかの嫌な展開が、頭を過ぎては私の胸に焦燥感を込み上げさせる。



「ヨーテリ、その…魔族は、どんなナリをしている?…というか、結界の中に入ったのか!無茶するなって言ってるだろ!」



またこの式神は!…と、一喝入れるも、当の本人はしれっとしている。





結界はがたがた。プロじゃなくて、しろうとがはったものだよ。

すきまからよゆうではいりこめたから、だいじょうぶ。

バニシングで、とうめいにんげんになったし。





おまえは人間じゃない。犬だ。…いいえ、式神ですね。

だなんてツッコミはさておいて。

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