俺のボディガードは陰陽師。~第五幕・白昼夢~
バニシング…透過術式で姿を隠して中に入ったんだ。
無事に帰ってきたとなると、相当お粗末な結界だったのか。
入れる隙間が少しでもあるなんて、プロとしては考えられない。というか、結界として成立してないだろが…。
「で、伶士と一緒にいた魔族はどんなヤツだ?」
だが、腕の中のヨーテリは、おっぱいふかふかーと私の胸の谷間に顔を埋めていた。
あの…。
犬だからある程度許されるんだけどね。犬だから。
「おっぱいはいいから!早う教えんかい!」
こがらなおんな。
かみもくろい、ふつうのおんな。
おもてはふつうのにんげん。
「はっ…」
表は普通の人間、でも魔族。
電撃のような衝撃と共に、血の気がひいていく。
「ま、まさか…」
ヨーテリは、そのまさかと言う。
たぶん、にんげんたべた魔族。
自分のかくれみのにするために、あえて、のうみそとないぞうだけたべたんだ。
で、そのにんげんのかわをかぶっている。
人間が食われていた、魔族に…!