俺のボディガードは陰陽師。~第五幕・白昼夢~
それだけではなく、その人間の殻を被るために、敢えて脳と内蔵のみを綺麗に食べて処理出来るなんて、余程の高位魔族だ。
もちろん、人型の稀少種。知能もある。
相当手強い相手である、という証拠。
そんな魔族が、伶士と一緒にいるなんて…!
(しくった…)
そこは、散々気を付けていたはずなのに、いつ、何処で?
人の監視下潜り抜けて、よくも!
いや、何処かに警護の見落とし、穴があったのか?…何処だ?
…いやいや、今はそんな反省見直しの時間ではない。後だ。
髪も黒い、小柄な女。
…ここまでは、忠晴さんの目撃証言とも一致するな。
「ヨーテリ、他には?どんな服着てた?身につけていたものとか…」
だが、ヨーテリは身の毛もよだつ、恐ろしい事を言う。
はだか。
「…へっ?」
予想外の返答に、ガクッとズッコけてしまう。
だが、ヨーテリは気分を害しているのか『グルルル…』と、唸り始めた。
なずなちゃん、あいつらはだかだったよ!
そんで、ベッドのうえでいちゃこらしてるんだ!
あのヤ××ンヤロー、ホントにヤ××ンだったんだ!
え…え?え?…はぁぁっ?!