俺のボディガードは陰陽師。~第五幕・白昼夢~
その後は、恐ろしい…!
と、取り敢えず。相手の素性がわかってからでも遅くないな。
連絡は明日にしとこ。自分だけで出来るところまで、やる。
それまでに解決出来れば、何の問題もないからな?
そして、張り込みの夜は更けていく。
マンションの様子を外から映した定点カメラの映像が手に入ったら、ナンナナからは離れて帰宅。
自分の家で、さまざまな角度を映した定点カメラを見つめ続けるという、絶対監視。
しかし、標的の部屋の電気が付いているか否かしかわからない。人影もちらつかない。
…でもそれは、形式だけで。恐らく、あちらさんが伶士に何をするとかいうことはないのは、こっちはわかっている。だから私も現場から離れたんだ。
ひょっとすると、マンションの外に出てくる伶士と女の姿だけでも拝めるかもしれないという期待だけで。
だけど、一晩中電気は付けっぱなしで、朝までにそれらしい姿を拝む事は出来ずに、夜が明けようとしていた。
一晩中、電気付けっぱなし…。
(………)
電気のついた部屋で、いったい何をしていたのか…。
《なずなちゃん、あいつらはだかだったよ!》
《そんで、ベッドのうえでいちゃこらしてるんだ!》