俺のボディガードは陰陽師。~第五幕・白昼夢~

やはり、無関心なのか…。

昨日の既読スルーといい、こう傷付くことばかり…。



「いや、あり得ませんよ。なずなさんが試合を観に来ると聞いて、伶士さまが何の反応も無いわけないじゃないですか。なずなさんに来て貰いたいな?なんて、あれだけこぼしていた伶士さまが」

「え、そうなの?」

「おや、試合観に来ないかと誘われたことありませんか?」

「無いよ?」

「まあ!」

そこでまた、忠晴さんはため息をつく。

「お誘いしては?と、あれほど言ってるのに、ヘタレですね!お恥ずかしい…」



そ、そうだったのか…!

試合、見に来て欲しがっていたのか?!

…むーからは『おまえ、カレシの試合観に来ないの?一度来れば?』なんて言われてるけども。

伶士の口からは、そんなことひとつも聞いたことがないぞ。



「恐らく、断られるのがショックなんでしょうか。それとも、なずなさんはお忙しい御方ですから、遠慮してるのでしょうか」

「忙しいったって、まあ、週末はたまに地方の仕事があるけど…でも、今週は休みだし」

何だよ何だよ。

遠慮って何だよ。

そんなに気を遣う仲か?
< 199 / 541 >

この作品をシェア

pagetop