俺のボディガードは陰陽師。~第五幕・白昼夢~
やはり、無関心なのか…。
昨日の既読スルーといい、こう傷付くことばかり…。
「いや、あり得ませんよ。なずなさんが試合を観に来ると聞いて、伶士さまが何の反応も無いわけないじゃないですか。なずなさんに来て貰いたいな?なんて、あれだけこぼしていた伶士さまが」
「え、そうなの?」
「おや、試合観に来ないかと誘われたことありませんか?」
「無いよ?」
「まあ!」
そこでまた、忠晴さんはため息をつく。
「お誘いしては?と、あれほど言ってるのに、ヘタレですね!お恥ずかしい…」
そ、そうだったのか…!
試合、見に来て欲しがっていたのか?!
…むーからは『おまえ、カレシの試合観に来ないの?一度来れば?』なんて言われてるけども。
伶士の口からは、そんなことひとつも聞いたことがないぞ。
「恐らく、断られるのがショックなんでしょうか。それとも、なずなさんはお忙しい御方ですから、遠慮してるのでしょうか」
「忙しいったって、まあ、週末はたまに地方の仕事があるけど…でも、今週は休みだし」
何だよ何だよ。
遠慮って何だよ。
そんなに気を遣う仲か?