俺のボディガードは陰陽師。~第五幕・白昼夢~
最近リグ・ヴェーダが侍らせている【色鬼】とは、魔界に根城を張る大所帯の魔族。
大所帯なので、個々で見ると強さはピンキリなのだが、そのトップは【水晶鬼】といって、なんと…魔界のNo.3と言われていた。
その水晶鬼の側近が【黒曜鬼】と【白金鬼】といって、それぞれ水晶鬼率いる色鬼魔族の中のNo.2、No.3なのだ。
…私達が巷やあのオガサワラリゾートのホテルで相手にしていた色鬼らは、下っ端の雑魚と中堅。
大方、リグ・ヴェーダが上手いこと言って連れてきたに違いないと思っていた。
だが、あの時。
満を持したかのように、トップの側近【白金鬼】が登場した。
雑魚連中ならともかく、トップの側近も連れてきたとは、どういうことだ?
そんな高位魔族の大物も、上手いこと言いくるめて連れてくることが出来たのか?!
それなら、話が違ってくる。
【白金鬼】は、高位魔族な上にトップの側近を務めるだけあって、強い。
神威さんのガーディアンである、あの豹牙だから、滅することが出来たんだ。