俺のボディガードは陰陽師。～第五幕・白昼夢～

幾代さんから貰った資料の部屋の間取りによると…電気が点いていた部屋は、リビング。

私が見た限りでは、中で何が行われているかは不明。魔力の変動もなかった。…ヨーテリ曰く『隙間だらけの結界』が、如何程の効果を為しているのかも不明だ。

隙間だらけとはいえ、何度もヨーテリを行かせるわけにはいかない。気付かれてしまっては危険だ。

そんなガタガタの結界の中で何を…。



…いやいや。

ヨーテリの言うように、ホントにあの、その…情事。繰り広げてるんだろうか。



(………)



いや、それ、いくら魅了かけられてるからって、浮気でしょうよ。…いや、そうか？伶士の意志ないんだよ？いや、でもでも。

…頭を抱える。

カノジョとして怒るべきなのか何なのか、護衛という立場的に複雑すぎる…！



ああぁぁ！何でよりにもよって、そんなことになっちゃってるんだよ！

花魁女郎蜘蛛、情事の対象に人間ってアリなの？！魔族だろ？！

魔族が人間と情事するメリット、何かある？！魔族ならまだしも！魔族同士だと、何の作用か、互いに魔力充填されるしな？！

それとも、イイオトコなら誰でもOKなのか！…ばかやろーっ！