俺のボディガードは陰陽師。~第五幕・白昼夢~
伶士の霊力は日に日にバカデカくなっている。
伶士の霊力の量だけは半端じゃない。仲間内でも霊力量の多い桃李ちゃんや真凛なんて目じゃないぐらい。さすが【聖域】由来の【夢殿】サマだ。
しかし、そんなバカデカい霊力を、花魁女郎蜘蛛が肉体交渉して吸い取ることに、何のメリットがある?
まさか、奴らの目的とは…!
…いや、それをしてどうなるっていうんだ?
まさかの可能性に気付き、スマホを手にすると、タイミング良く着信が入る。
確認すると…むーからのLINE?
(…何っ?!)
ふと外を見ると、グラウンドには選手がいない。
みんなベンチにいることから、ハーフタイムとかいうやつなのだろう。
だが、むーからのLINEを目にした途端、衝撃が走る。
まさかの予想を確信させるような、タイムリーな内容だった。
まさか、まさかだろ…おい。
『なずぽ今日も来てるか?
伶士殿、でら調子悪そーだぞ。
今ハーフタイム中なんだけど、伶士殿がトイレでゲロった。大丈夫言って戻ってったんだけどよ。
トイレにキモい妙なモン落ちてたから、写真とった』