俺のボディガードは陰陽師。~第五幕・白昼夢~
「あ、あの…」
「なのに足蹴にされてもおまえを助けようと説得するなずぽよの直向きさ…ギャルのくせに!惚れそうになるがな!惚れるぅぅ!」
「それはやめて」
すると、チカは急に俺の左頬をパチンと叩く。
えっ!
「冗談に決まってるべやぁぁ!それに事件の元凶のおまえが冷静に突っ込んでくるなぁぁ!調子に乗るなぁぁ!」
そして、もう一度パチンと叩かれる。
くっ!…戯れ合い程度の平手だけど、連続は痛い。
だが、今の話は何だ…?
催淫…ではなく、催眠術?前者だとかなり問題ですよ。
俺がなずなを足蹴…!
し、知らない。そんなことするわけがない。
「ち、チカ落ち着いて。その話、もっかい聞かせて」
「はっ!落ち着けだと?!…言い訳するのか死ねぇぇ!」
そして、またパチンと頬を軽く叩かれる。
死ねの割には威力が極小だ。
「ま、待て!死ぬ?死なないし!…ちょっ、落ち着け!落ち着け!」
「だーかーら、おまえが言うなぁぁ!調子に乗るなぁぁ!この催淫被害者!」
噛んだのにも気付かないくらい、アツくなってる!
その言葉、誤解招くからやめて!