俺のボディガードは陰陽師。~第五幕・白昼夢~


『今日も美味しくいただきました!ごちそーさま!…今度はいつ連れてきてくれる?』

『…は?もう次の話?』



すると、見計らっていたかのようにうまいこと店員さんがドアをノックして入ってくる。



『失礼します。食後のデザートとお茶をお持ちしました』



そう言って、店員さんは中に入ってくるが。



(あ…)



なんと、そのデザートとお茶とやらを、こっちのテーブル席ではなく、向こうのソファー席の方に置いてしまった。

あたかもそれが普通!みたいに自然と。

『失礼しました』と、普通に退室していく店員さん。



なずな曰く、いやらしいソファー席。

そんなこと言うから、そうにしか見えてこないだろ…。



と、思いながらも。

これ、座るしかないだろ。なんて思ったり。

いやらしいけど…。



『…座るか』



そういうことで、席を立ち、二人でいやらしいソファー席(やめなさい)に赴く。

すると、なずながまたしても『おおぉぉ!』と、吠えた。



『わ、私の!私のだけスペシャル仕様だ!おおぉぉ!』



おっと。そうだった。
< 39 / 541 >

この作品をシェア

pagetop