俺のボディガードは陰陽師。~第五幕・白昼夢~
そんな引き続き幸せ気分で調子に乗って、俺の傍に座っているなずなの膝の上に、顔をこてっと乗せる。
「あ、こら!」
「もうちょっと。…あー。学校行きたくない」
「あのなぁ…」
イチャイチャ。
今限定で痩せていても、膝の上は心地良いものだ。
というか、くっついてるのが気持ちいい。
そんな幸せ気分の中で、今見た夢の内容が頭に過るけど。
でも、今だけはちょっと、この心地良い気分に浸りたい。
俺には、何が出来るのか。
「…そういや、玲於奈から聞いたけど。私の代わりのボディガード、どうだ?」
「どうって…何て言えばいいんだよ。見た目の感想?ちゃんと働いているかってこと?…わかんない」
しかし、求めていた答えが出るのも。
そう、遠くはない。
『大切な人達を犠牲にして、この世界を護るのか。世界を犠牲にして、自分の手で大切な人達を護るのか……君は、どっち?』