俺のボディガードは陰陽師。~第五幕・白昼夢~

捜査二課長の無双状態

★★★







(どっち、と言われても…)



これは究極の二者択一…。



「だーかーら!明日のミーティングのおにぎり、どっちがいいー?」



…でも、ない。



「サッカー部に代々伝わるクルミ入り肉味噌にするか!…はたまた、新境地開発でザンマヨにするか!…決められない!明日なのにぃぃ…」



ホームルーム後、一時限目前のこの空き時間に、突然美森がやってくる。

そして、この難題を俺と颯太に吹っかけた。



どっちも選べない。

というか、どうでもいい。

隣にいる颯太も、「そーゆー相談は川村にしろや」と呆れ気味にボソッと言い返していた。



「だってだって!むーは『めんどくせーから全部鮭フレークにするべ』って言うのよぉぉ…そんなん、マネの力量が問われるじゃないぃぃ…」

「……」

久々にそれいいかもな。と、思ったけど。

美森のこのマジ嘆きっぷりを目の前に、そんなことは言いづらい。

おまえはいったい、サッカー部で何の仕事をしに来てるんだ。

マネだろ?おにぎり部長か?どんな立ち位置にいるんだ。

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