俺のボディガードは陰陽師。~第五幕・白昼夢~
感じた熱、選んだ道
★★★
焼けるような熱を帯びた眩い光は、いろいろなものを見せてくれた。
歴史の年表のような、時代の移り変わる映像が再度、目の前を次々と過ぎる。
……恐らく、これは『記憶』なんだ。
この重い命を受けた者の、重ねて代々受け継がれていた記憶。
どう過ごしてきたかの、証。
そして、それだけではない様々な情報が頭の中に入ってくる。
過去のこと、現在のこと…未来のこと。
頭の中を駆け巡るように。
膨大な量の情報が流れを止め、ゆっくりと目を開けたその時。
目の前にいた彼は笑っていた。
青い涙ももう、乾いている。
(…この人は)
今の『記憶』で、この人の正体がわかってしまった。
複雑な思いを抱いて、彼を見つめる。
『準備はいい?……伶士』
目を開けると、日の出が早くなったこの時期はもうすでに明るくて。
寝坊したのではないかと、一瞬ヒヤッとするが、慌てて手にしたスマホの画面を見ると、丁度起きる予定の時間だったので、安堵する。
温もりはまだ、腕の中にあって。
俺の腕を枕にして、未だすやすやと寝ていた。
焼けるような熱を帯びた眩い光は、いろいろなものを見せてくれた。
歴史の年表のような、時代の移り変わる映像が再度、目の前を次々と過ぎる。
……恐らく、これは『記憶』なんだ。
この重い命を受けた者の、重ねて代々受け継がれていた記憶。
どう過ごしてきたかの、証。
そして、それだけではない様々な情報が頭の中に入ってくる。
過去のこと、現在のこと…未来のこと。
頭の中を駆け巡るように。
膨大な量の情報が流れを止め、ゆっくりと目を開けたその時。
目の前にいた彼は笑っていた。
青い涙ももう、乾いている。
(…この人は)
今の『記憶』で、この人の正体がわかってしまった。
複雑な思いを抱いて、彼を見つめる。
『準備はいい?……伶士』
目を開けると、日の出が早くなったこの時期はもうすでに明るくて。
寝坊したのではないかと、一瞬ヒヤッとするが、慌てて手にしたスマホの画面を見ると、丁度起きる予定の時間だったので、安堵する。
温もりはまだ、腕の中にあって。
俺の腕を枕にして、未だすやすやと寝ていた。