俺のボディガードは陰陽師。~第五幕・白昼夢~

それに…この力を持っているせいで、俺は何故かあの黒い翼の彼に狙われている。

しかも、この力が完全覚醒して、予知夢を見るようになると、その力をつけ狙う奴らが続々と現れるかもしれないとのことだった。

だから、なずなは今も俺のボディガードを命じられている。



正直な感想。

何だかな…。



自分の身が危ういから、なずなにボディガードしてもらってるのだけど。

その護衛のせいで、あの時のように、なずながまた危険な目に合うのは、考えどころで。

やはり、俺にできることは何か無いのかと、悶々と考えてしまうのが現状だったりする。



けど、答えは全然出ない…。




そんなことを頭に巡らせながらも、着替えも済ませ、校舎を出てバス停へと向かう。

正門を出ようとした時。

真っ正面から鉢合わせた。



「おぉー!伶士殿!」

「わっ。…真凛?」



俺の姿を見て「やっ」と手を挙げる。

スウェットのパーカーにブルゾン、ミニスカートという私服姿の小柄な女子。

前髪ぱっつん黒髪ストレートの彼女は、最近お知り合いとなった女子だった。

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