俺のボディガードは陰陽師。~第五幕・白昼夢~
「おまえは……大丈夫か?」
「は?」
「おまえもクソ真面目だからな。まさか兄貴のように……」
「……」
…俺も、叔父さんのように鬱々と考えるのか?と、言いたいんだろ。
クソ真面目と言われて首を傾げたいけど、思い当たる節もあるから、全否定出来ないところがイタイ。
けど…。
テレビドラマの捜査二課長に影響されて、想像を超えると意気込んだ俺。
クソ真面目でしょうか…?
今までの過程を思い出すと、アホすぎて苦笑いが出てくる。
思わず失笑してしまい、親父に「何だ」と眉を顰められた。
「…俺は、大丈夫」
「大丈夫……か?」
「だって、親父の息子だもん」
クソ真面目ではなく、単純…ですけどね。
「なんだそりゃ」と、親父もハッと笑った。
だが、笑ってる場合ではなく、ふとした疑問を親父に問う。
「…でも、親父は何で知ってたの?叔父さんの死因…音宮のおじさんから聞いたって」
「あー。それな。俺だって、当時は兄貴の死を受け入れてなかったんだよ。でも、そんなこんなで優がうちに護衛しに居候に来るわ、忙しくてごちゃごちゃ……で、ふとした時に、その思いを優に打ち明けたのがきっかけ」