俺のボディガードは陰陽師。~第五幕・白昼夢~


ーー音宮のおじさんが、親父の護衛として橘家に来てから、一年経った頃。

親父はふと、おじさんに自分の抱えている真っ黒い感情を打ち明けたという。



兄が何故死んだのか、わからない。

病死だなんて信じられるか。

ひょっとしたら、刺客に殺されたんじゃ。



だが、優少年はあっさりと、士朗少年にとある事を勧める。



『じゃあ、当時何があったのか調べてみまひょー!』

『は、はぁっ?!』



そうして、我が家に呼んだのは。

ひょんなことがきっかけでお知り合いになった、自分と同じ歳の女子中学生。

だが、ただのJCではない。

アイヌの呪術師の末裔で、先祖返りで力を持ってしまった、立花神威という少女だった。

…って、ペンタグラムのオーナー、神威さん?

親父とも知り合いだったのか!



神威さんは、その場の時間を過去に巻き戻し、過去を再現した映像が見られる、アイヌの秘術を披露した。

そして…叔父さんが死ぬ直前、叔父さんに何があったのか、叔父さんは何を考えていたのか…どうやって亡くなったのか、知ることが出来たという。
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