俺のボディガードは陰陽師。~第五幕・白昼夢~

next mission!

★★★







その日の夕飯は、お客様、音宮陰陽事務所の二名の来訪にて、軽くお食事会となった。

食事の最中、菩提さんにやたーら温かいけど、あの追及が続いているような、意味深な視線を送られる。恐ろしいけど、気にしない。

だって、【夢殿】覚醒してますなんて、うっかりポロッと喋ったら、大騒ぎですよ。

俺の選んだ道を正しいものにするためにも、絶対絶対秘密。秘密ですよ。

素知らぬふりをして、お食事をしてみんなと談笑。

そのうち母さんや、珍しく兄貴も帰ってきて、お酒も飛び交い、楽しい夜のひとときとなっておりました。

兄貴は、菩提さんと玲於奈の姿を見て、「あー!親父の会社の人!ご苦労様でーす」と、橘建設の社員と勘違いしてるようだ。

どうやら一度、親父の会社でお会いしたことあるらしい。

…陰陽師だって、知ってるんだろうか。

いや、ホテルの屋上の件でお会いしてるはずなんですけど!

人の顔、ちゃんと覚えようよ。




俺の拾ってきた黒曜鬼の『核』は、明日の夜に警察特別班の綾小路さんたちが引き取りに来るようだ。

まあ一応、拾得物ですから?警察に届けるのが筋だし。……あくまでも拾得物ですよ?戦利品じゃありません!



そんな、いろんな秘密を抱えて、翌日。


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