俺のボディガードは陰陽師。~第五幕・白昼夢~
「おっ。この子がびわなかぁー」
顔を緩めてまじまじと覗き込む神威さん。
びわたんのふっくらとしたほっぺをつんと突いて、「ははっ。やわらか」と更に笑みをこぼしていた。
横で「だろぉーう?」と、おじさん少年美奈人がうんうんと頷いている。
「で、わざわざここに連れてきてくれたの」
「そぉーう!今日は天気もいいし、お散歩がてらね」
「あんた…生後一ヶ月だから、そんな積極的に散歩しなくても。母さんは?」
「母ちゃんはイオンで買い物。俺も母ちゃんのおっぱいがパンパンになる前に帰るさー。俺も待ち合わせしてるし」
二人の話を傍で黙って聞いていたが。
その時ふと、びわたんを抱いている手がほんわりと温かくなる。
そして、ブリブリブリと音がした。
え。これって…!
と、思ったら腕の中のびわたんが「おぎゃー!」と泣き出す。
ふにゃふにゃと泣き続ける赤ん坊に、どうしていいかわからず、軽く挙動不審になってしまう。
「あ。びわたん、粗相したな?イケメンに興奮してとうとう脱糞してもうた」
「………」
んなわけあるか。