俺のボディガードは陰陽師。~第五幕・白昼夢~
「このペンタグラムには、陰陽師さんを始め、様々な術者さんが出入りするんだ。そして今みたいに敵さんがやってきてはバトル、という万が一の状況がある。その為、このお店を壊さないよう、近隣に被害が及ばないように『結界』を張る必要があるのさ」
結界…それは、知ってる。
バトルによる影響を及ぼさないため、異空間を作る『結界』や。
なずなの使う『蓮華曼陀羅陣』のような、盾の役割をする『結界』。
話からして、このアラート結界は前者のよう。
「でも、アラートって…」
「これはな?ただの異空間を作る結界ではないのだ。異空間を作ると同時に、警報を鳴らす。ここに敵さんいますよー!みんな応援、カモン!みたいな?…この結界が発する絶妙な電磁波、周波数の警報音を聞きつけて、俺たちの仲間がここにやってくるというわけ」
「な、仲間?!」
「そこは安心してくれい。ここに出入りしている俺たちの仲間【神童】や、陰陽師さんらだ」
「神童?陰陽師?!」
「まあ…ここのオーナーは【神童】ですから?」
「えっ!」