SOAD OF WOULD



この国に平和などない。

そう、

この時代は、刀で人を殺さねば生きていくことが

出来ない時代だった。

女であれ、

生き抜くには刀を取らねばいけなかった。

俺もその一人だ。

世間で俺はちょっとした有名人だ。

まぁ、少なくとも俺はそう思っているが…

世の中の野郎どもは”ちょっと”ではなく”大物”だと思っているらしい。

俺には裏の名がある。

桜殺乱舞という名が…。

どこかの技名にも聞こえなくもないが、

これが俺のもう一つの名だ。

この名を聞けば…侍達(武士)はすぐに逃げていく。

が、

中には突っかかってくる奴がいるもんで

そんな奴は叩きのめしてきた。

この時代を生き抜くためには、師匠の教えである

二つの言葉がある。

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