SOAD OF WOULD
~主人公side~
「はぁ~。大分、歩いたな…。」
足も挫いてるし、これ以上…歩けそうにない。
ふと、空を見上げれば…
襲われてから、何時間かたったのだろう。
空はオレンジ色になっていた。
そして、最悪な事に…緑の景色は一向に変わることが無かった。
「ヤバイかもな。いや、大丈夫か…。野宿なんて日常茶飯事だし。」
そう思って、短刀だけをすぐ抜きとれるように左側に置き
俺は大きな一本の木の前に腰をおろす。
「もうすぐ、夜になるよな…。」
ということは、温度が下がる可能性が高いのだが…
今のところ温度に変化はない。
だが、念のため寝てはいけないと思いつつも…。
今まで、”仕事”をしていたから…
ほとんど、寝ていなかった事もあり、
睡魔に襲われ…不覚にも寝てしまったのだった。