世界No.1の総長と一輪の花 クリスマス特別編









完成した雪だるまは、花莉の身長の半分くらいの大きさ。
もっと大きいのを作りたかったけど、これ以上大きくすると雪だるまじゃなくて泥だるまになる気がして諦めた。



でも、この大きさでも花莉が喜んでるからいいかと思う。



「詩優!!雪子さんと写真撮ろう!!」




花莉はできた雪だるまの隣にしゃがんで、俺を手招きで呼ぶ。



“雪子さん”
きっとそれは、雪だるまの名前。



もう決めてたのかよ。
つーか、人間の名前……?



「詩優は雪子さんの左側ね」



そう言われて、俺は言われた通りに雪だるま──雪子さんの左隣にしゃがんだ。
すると、花莉は。



「あ、今スマホ持ってないんだった……!!ちょっと待ってて、詩優!!」



思い出したように立ち上がる彼女。
俺はすぐに自分のポケットに手を突っ込むと、スマホが入っていた。



「俺持ってるから大丈夫。これで撮ろ」


「ありがとう……!!」




いったん手袋をはずして、スマホを操作。





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