世界No.1の総長と一輪の花 クリスマス特別編
「!?」
びっくりして一瞬固まる花莉。
それから数秒後にされたことをやっと理解したのか、みるみる頬が赤く染まっていく。
もう一度キスをしようとしたら胸を押されて、ぽかぽかと叩かれた。
手にはいつもと同じように力が入っていなくて、全然痛くない。
「落ち着こうな」
隣にいる花莉をぎゅっと強く抱きしめると、最初はまだ叩かれてたけど花莉はだんだん大人しくなってきて。
しばらく抱きしめていたら、しだいに聞こえてきたのは可愛い寝息。
昨夜は帰る時間が遅くて、今日は学校だから起きた時間は早い。
だから花莉は眠かったのかも。
抱きしめていた腕を解いて、到着するまで俺は自分の肩をかしてあげた。