世界No.1の総長と一輪の花 クリスマス特別編
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「美味しい…っ!!」
運ばれてきた料理を口へと運んで、頬を緩ませる花莉。
「良かった」
「夜景も綺麗で、すごくいいね!!」
「おう」
今いる場所は、高級ホテル。
ここのディナーはすごく美味しいと話題で、夜景が見えて女性から大人気、それを知った俺は3ヶ月前からディナーの予約をしていた。
噂通りここの料理は絶品で、夜景がよく見えて。
最初は緊張していた花莉も笑顔になってくれたから、ここに連れてきて良かった。
幸せそうにもぐもぐと口を動かす花莉を見ていたら、ぱちっと目が合う。
「詩優、手が止まってるよ?」
「可愛い小動物さんが目の前にいるから、つい」
「小動物じゃないもんね」
そう言いながら花莉は頬を緩ませて、もぐもぐと食べていく。
俺もそんな可愛い彼女を見ながら、食べる手を進めた。