世界No.1の総長と一輪の花 クリスマス特別編




「花莉サンタの写真たくさん撮っておいたからあとで詩優にも送っておくわね。
詩優は花莉サンタと一緒に雪だるまでも作ってきたらどう?」



京子にそう言われて、俺は「さんきゅ」とお礼を言ってから花莉のあとを追いかけた。




倉庫を飛び出せば、思った以上に雪が積もっていた。
今日1日ずっと降り続けてる雪。




まだふわりふわりと降ってきていて、すげぇ寒い。



花莉はというと……。
この寒い中、しゃがんで雪だるまを作ろうとしている。



素手で雪をとって、それを丸めて。
でも冷たいのか数秒で丸めたものを地面において。



猫サンタが雪だるまを作ってる、その姿もすげぇ可愛いけど、寒そう。




花莉は上着とかなんも着てねぇし、あんな薄着で大丈夫なわけねぇよな。
俺だってさみぃのに。




このまま外にいたら絶対風邪ひくよな。
明日は花莉とデートだし、上着でも持ってくるか。




そう思い倉庫へと戻ろうとした時に、開く扉。



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