世界No.1の総長と一輪の花 クリスマス特別編




花莉のサンタ衣装は上着によって隠れちまったけど、まだ猫耳フードは被ってる。
つーか、足寒そう。タイツとか履いてないもんな。



「あ─────」



足寒くねぇ?
と言おうとしたら、「隙あり!」と投げられたもの。



俺にあたって、崩れたそれ。
それは、さっきまで花莉がつくっていたと思われる雪玉。



俺に見事に当たって、花莉はイタズラが成功した子どものようなにこにこと嬉しそうに笑う。



ほんと、可愛い。



「雪だるま作んねぇで雪合戦でもやる?」



にこにこ笑顔の花莉に聞いてみると、



「まずは雪だるま作る!!」



とすぐに返ってくる。
どうやら花莉は雪だるまがめちゃめちゃ作りたいみてぇ。



「雪合戦は2人でやったら私が負ける未来しか見えないから、あとでみんなも呼んできてチーム戦でやろう!!」




花莉はそう言うと、また雪を手に取って雪玉を作り始めた。




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