大好きだよ、ミック
「お母さん!私、犬飼いたい」
仕事が休みの日、友達の家に出かけていた中学生になったばかりの娘が私に言ってきた。その目はキラキラと輝いている。
「今日、華(はな)の家に行ったら可愛いチワワがいてさ〜。最近買い始めたんだって!周りの子も犬飼ってるし、ダメ?」
その娘の様子を見ていると、娘と同じ歳くらいの頃の私を思い出してしまう。あの頃の私も、こうしてキラキラした目で「犬を飼いたい」と両親にせがんだっけ……。
「美帆(みほ)、犬を飼うってことはきちんと覚悟ができているんでしょうね?癒されるからとか、可愛いからとか、そんな甘い理由で飼うのなら許さないわよ。どんなに小さな犬でも人と同じ命があるんだから」
私が真剣な顔で言うと、「わかってるよ」と言いながら美帆は私にノートを差し出す。「犬の研究」とタイトルが書かれたノートに、私は首を傾げた。
「このノートは?」
「犬のこと、色々調べたの。ルーツとか飼い方とか、なりやすい病気、それから食べてはいけないものとか……。もちろんお母さんの仕事に関するようなことも調べたよ……」
仕事が休みの日、友達の家に出かけていた中学生になったばかりの娘が私に言ってきた。その目はキラキラと輝いている。
「今日、華(はな)の家に行ったら可愛いチワワがいてさ〜。最近買い始めたんだって!周りの子も犬飼ってるし、ダメ?」
その娘の様子を見ていると、娘と同じ歳くらいの頃の私を思い出してしまう。あの頃の私も、こうしてキラキラした目で「犬を飼いたい」と両親にせがんだっけ……。
「美帆(みほ)、犬を飼うってことはきちんと覚悟ができているんでしょうね?癒されるからとか、可愛いからとか、そんな甘い理由で飼うのなら許さないわよ。どんなに小さな犬でも人と同じ命があるんだから」
私が真剣な顔で言うと、「わかってるよ」と言いながら美帆は私にノートを差し出す。「犬の研究」とタイトルが書かれたノートに、私は首を傾げた。
「このノートは?」
「犬のこと、色々調べたの。ルーツとか飼い方とか、なりやすい病気、それから食べてはいけないものとか……。もちろんお母さんの仕事に関するようなことも調べたよ……」
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