翔ちゃんと花火デートの夢叶いました

「何絶望的になってんの?」

「……わたし今日はお腹すかない日みたい」

「嘘つけ。日本語変だぞ」

「うぅ……」

「はし巻きとかトルネードポテトは食べやすいはず。手も汚れないし」

「おぉ!」

翔ちゃんが、この葛藤をわかってくれた。

「浴衣汚したくないんだろ?」

「……そう。そうなの!」


違うんだけど、その理由可愛いから採用!
いろいろ買って、それだけでも十分なのに、行く先々で翔ちゃんは出来立てをゲットしていった。
境内前の階段に座ってちょっと休憩する。


「なんでアツアツばっか渡されるんだ」

「うーん。それってもしかしてさ」


それってもしかして、翔ちゃんがカッコいいからなのでは。


私が屋台の人なら彼に作り置きの冷え冷えは絶対に渡さないな。


そういえば買ったとこのお会計担当みんな女の人だった!
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