やさしいベッドで半分死にたい【完】
はろー、いとしい、わたしのあなた
「あまね」
「うんん」
「起きろ」
「んー、あ、さ?」
「襲うぞ」
「……ふふ、どうぞ」
今日の私は、何度目の絶望を味わうのだろう。
わからないし、怖いことばかりだ。
否定される人生に飽き飽きしている。けれど、きっと、あなたがいつだって私を見つめてくれていると知っているから、私は何度でもこの腕に帰ってくために、目を覚ましてしまう。
あなたの目に映り続けたいから、今日も私は、私として歩んでいける。
ねえ、今日も頑張るよ。
もう頑張らなくていいよって甘やかしてくれるあなたの声を、ずっと聴き続けたいから。
「南朋さん」
「ん」
「抱きしめてくれませんか」
「いくらでも」
私の頑張る理由なんて、それ一つだけで最強だ。