シンデレラは、ここにいます。〜嘘恋〜

「恋々…恋々…
12時なりそう…」



雨登くんの声で

目を開けた



私、寝てたのかな?



「着替えよっか…」



雨登くんに言われて

起き上がった



朝食のあと着替えようとしたら

雨登くんに写真撮ろうって言われたんだ



「うん…」



「結局チェックアウトまでいたね」



「ごめん…私が寝てたから…」



「オレも寝てたし…

ありがと…恋々…
ずっとオレの隣にいてくれて…

ありがと…
幸せだった」



幸せだった



目を閉じる時も開けた時も

雨登くんが側にいると

安心した



私も

幸せだったよ

雨登くん



好き…って言ってくれたこと

嘘でも

思い出にするね



夢の中にいるみたいな

2日間だった



ありがとう

雨登くん



ごめん

雨登くん





本当に

雨登くんが

好き


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