不安になったら手を繋ごう。怖くなったらハグをしよう。
「僕は、菜月と一緒にこれからも生きていたいんだ。僕のお嫁さんになってほしいなって思ってる」

「……本当に?」

菜月の目から涙がこぼれる。僕はただ優しく菜月を抱き締める。しばらくしてから、どちらからともなくキスをした。

「こんな恐怖症持ちの私でよかったら、喜んで」

「僕も恐怖症持ちだよ」

二人で笑い合って、またキスをする。手はしっかりと絡め合っている。

今日、二人で約束をした。

不安になったら手を繋いで、怖くなったらハグをする。小さなことはきちんと話して、愛情をきちんと形で表す。

お互いに怖いことを乗り越えて、幸せになっていきたい。愛しい人と手を繋ぎながら、僕はそう思った。





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