オレにしか、触らせるな!

「ねぇ!ここから見えるの
棒くんのバイト先
見て、見て!」



ベランダの窓から

ナイターの明かりが見える



棒くん今日バイトかな?って

いつもここから見てた



「ホントだ
意外と近いね」



「でしょ!」



顔を上げたら近かった

棒くんが



ドキン…



目が合って

棒くんが私から離れた



ごめん…

まだ少し怖いのかな?



なんとなく気まずい雰囲気



私はそのまま窓際に座った



棒くんは少し離れて

CDのジャケットを見ながらアイスを食べてた



同じ部屋にいるのに

不自然に離れてる



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