オレにしか、触らせるな!
流したCDが1枚終わった
「永野さん、もぉ大丈夫?」
「ん…?」
「オレ、帰っても大丈夫?」
棒くんが帰ったら
寂しくなっちゃうな…
「ダメって言ったら…
まだ、いてくれるの?」
さっきはなんとなく気まずかったけど
何も話さなくても
棒くんにもぉ少しいてほしいなって思った
「うん…いいよ」
棒くんは優しく頷いた
「よかった」
棒くんが笑った
「棒くん…
棒くんの近くに行ってもいい?」
棒くんの優しさに
近寄りたくなった
きっと
棒くんは
私が寂しそうだから来てくれた
優しい棒くんに
甘えたくなる
わがままを言いたくなる
ごめんね
ダメだよね
「いいよ…
…
でも、電気消してほしい
…
なんか、恥ずかしいから…」
「ホントに?ありがと…」
棒くんの気持ちが嬉しかった