オレにしか、触らせるな!
アルコールが進まない
颯に言いたいことがあった
「瑠愛ちゃん、アスカちゃんのこと
なんか言ってなかった?」
「うん、別に…
…
この前
Tシャツ着てる写真送られてきてた
…
瑠愛はオレとアスカちゃんが
自分が選んだTシャツお揃いで着てて
喜んでたけど…」
「アスカちゃんと連絡先交換したけど
会わなかった」
「それは傑の自由だから、いんじゃない」
「瑠愛ちゃんの友達なのに
中途半端なことして
申し訳なかったと思ってる
…
たぶん連絡先教える時から
きっと会わないって思ってた」
「傑のタイプじゃなかった?
傑、あーゆー子、好きじゃん
ナチュラル系で美人だけど
ちょっと不思議な子
…
あのまま連れて帰るかな…とか思ったけど
先に帰ったし…」
「んー…」
「傑、他に気になる子いるんだね…」
「んー…」
「だよね…
傑って軽そうだけど軽くないよな
…
ホントは一途で
好きになったらいつも真っ直ぐだよな
…
で…
ナチュラル系美人よりイイ女なの?」
颯、よくわかるね
オレ
好きになったら
その人のことしか考えられない