オレにしか、触らせるな!
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渉香と布団に埋もれた
「新しい布団、いい匂い…
昨日、ひとりで寂しかった」
「オレもひとり冷たいベッドでいろいろ考えた
…
渉香、いい匂い…」
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渉香の首元にキスした
ふたりで戯れ合って
またキスした
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昨日の冷たいベッドでは
こんな展開になるなんて
バカなオレは1ミリも思ってなかった
渉香もオレを好きでいてくれてるって
気付かなくて
ごめん
「傑くん、今まで何人ぐらい…?」
「ん?…それ抱かれる時に聞く?
…
…教えない」
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「教えてよ
私も教えるから…」
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「別に知りたくないし…
たぶんオレ、ヤキモチ妬くから…」
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「あー…なんかズルい…」
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「ズルくない
…
きっとこれが最後だから…」
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「最後?」
「渉香が最後の人」
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「じゃあ、初めてと、最後だね…」
「うん」
「じゃあ、私も最後にする」
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「ホントに?
渉香、モテそうだから信用できない
前科あるし…」
「だね…」
「ほら!」
「じゃあ、印付けとけば?」
「うん、そーする…」
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「オレのマーク
渉香、ブランド品だから…」
渉香の胸元にキスマークを付けた
「嬉しいな…
どんなブランドよりも高そう」
「うん
誰も買えないよ」
誰にも譲らない
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誰にも触れさせたくない
「大好き…
傑くん、髪、くすぐったい…」
渉香は
初めてキスしたあの時みたいに
オレの髪をかき上げた
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あの時には戻れないけど
続きならできる
変わらない気持ちで…
いや…もっと好きかも
あの時も今も1番だけど
もっと好きだよ
渉香