オレにしか、触らせるな!

「この前、久しぶりに傑くん来たんだよ」



「あー…バスケ?
彼女いない時しか来ないからね」



「そーなんだ
またフラれちゃったの?」



「うん
でもアイツ、モテるから
大学ですぐに彼女できると思うけど…」



「そーだね」



ーーー



「颯…好き…」



不意にしてくるキス



こんな瑠愛がオレは愛おしい



ーーー

ーーー

ーーーーー



ーーー



ゾク…



瑠愛のキスが唇から首元に落ちた



それからオレを見た



「ん?…なに?」



今日の瑠愛

なんか違う



「颯、どんな気持ちだった?」



「どんな?

なんか、ゾクゾクした」



「えー、それってどんな感じ?
私にもしてみて!」



「うん…」



ーーー



瑠愛の首元にキスした



瑠愛の匂い

唇と違う感触



ドクン…



「…ん…もう少しして…」



「うん…」



ーーー


ドキドキ…


ーー


ドキドキ…


ーーー


ドキドキ…

ドキドキ…



瑠愛の長い髪に指を通した



ーーーーー

ーーー



ヤバ…

首元から

下に…



落とそうとしたら



「きゃ…」



耳元で瑠愛の声がした



ドクン…



「ごめん…」



瑠愛から唇を離した



「くすぐったい…」



瑠愛が笑った



オレはドキドキしたのに…



照れ隠しでオレも笑った


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