オレにしか、触らせるな!

「瑠愛、どーしたの?急に…」



「傑くんに言われたの
首にキスすると気持ちいんだよって
だから颯にもしてあげたかった」



「傑?
もしかして…傑にも、したの?」



「え…?」



瑠愛から笑顔が消えた



たぶんオレが笑顔じゃないから



そんなはずないのはわかってるのに

言ってしまった



絶対言ったらダメなこと



傑のことも瑠愛のことも

信じてない発言



傑が放課後キスしてた

あの時のことが

蘇った



「ごめん…瑠愛…

気にしないで…」



「気になる!

私、帰る!」



瑠愛が怒って部屋を出て行った



ごめん…瑠愛



傑も、ごめん…



サイテー、オレ



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