私しか、知らないで…
後ろから香澄を抱きしめた
ビクッ…
「や…!」
そんな嫌がらなくても…
藤森がよかった?
藤森なら嫌じゃなかった?
いまだに藤森にヤキモチ妬いてしまう
「ごめん…
オレ、コンビニ行ってくるわ」
堪えられなくて香澄を残してアパートから出た
別にただ
久しぶりに藤森に会ったって話を
香澄がしただけなのに…
オレが雰囲気悪くした
藤森が結婚することを嬉しそうにしてた香澄
香澄はそのことを受け入れることができてるのに
オレはまだ小さいことでヤキモチ妬いてる
ガキじゃん
卒業してから今日で1年
いくつになっても
オレって変わらないかも…
帰って香澄に謝ろう
外の空気を吸ったら落ち着いた