許す事ができるの?
···話し合い
水島建設に着く
律は、ここで働いていたのだ
社員だと、嘘をついて····
そんなことを考えてる場合ではないと
頭を振り、受付の方の
後をついて行く。
案内されたのは、社長室。
中には、男性が三人いた。
陽史さんは、その中の一人と
挨拶をして
私を紹介してくれた。
相手の方から····
社長の水島 健さん
副社長の水島 靖さん
顧問弁護士の田辺さん
と、紹介された。
さっそく
健さんと靖さんは、
私に対して詫びてくれた。
だが、この二人が
何かをしたわけでもないから
「頭を上げて下さい。
お二人が、娘に何かをした
わけではありませんから。
ただ、彼女・戸川さんの
勘違いか、思い込みか
わかりませんが、そういう
一方的な悪意は止めて欲しいと
思っています。
娘は、私の宝物なんです。
私の命なんです。
私に危害を向けるなら
戦えますが
娘に手を出されるのは
許せません。
警察沙汰には、しません。
陽··上杉さんの話では
押すつもりでは、
なかったと言う事でしたから、
それなら、私や娘に二度と
近づかないように
もし、擦れ違う事があったとしても、
知らない顔で通り過ぎる。
守れない時は、警察へと連絡をします。」
と、言うと
社長の健さんは、
「わかりました。
きちんと、言い聞かせます。
書面もきちんと作成致します。
本人からの謝罪は、
宜しいのですか?」
「はい。二度と顔も見たくありません。」
と、お伝えした。
「娘さんと上杉さんに
お見舞いを差し上げても。」
と、社長の健さんから
「娘の事は、お気遣いなく。」
と、私が答えると
陽史さんも
「たいした事、ありませんから
お気持ちだけ。」
と、言った。
私達が話している間に
弁護士さんが書面を作り
私と陽史さんは署名をした。
責任者に社長の健さん
副社長の靖さんの名前が書いて
あった。
印鑑がないので
一度、陽史さんが預かり
私と陽史さんが印鑑を
押して、陽史さんが
弁護士さんに届ける事になり
正式な書類は、新に陽史さんに
届けられ、私に渡る事になった。
私の住所を知らない方が良いと言う
判断みたいだ。
最後に、社長の健さんから
「戸川は、僻地に異動させます。
本来なら、解雇ですが。
解雇ですと、この街に残り
何をするかわかりませんから
こちらで監視をします。」
と、言ってくれたから
「「ありがとうございます。
宜しくお願いします。」」
と、陽史さんと二人でお礼を言った。