許す事ができるの?

「恵、聞いてくれ!
きちんと話してなくてすまない。
だけど、俺は恵を愛してる。
それは、嘘じゃない。

俺は、水島社長の愛人の子なんだ。
母は、恵があった人で
間違いない。

専務になるつもりはなかったんだ。
だが、父親がどんな人だか
知りたくて水島建設に入社した。
きちんと試験も受けた。

だが、父である社長が調べて
専務として働くように言われた。
そうすれば
母の事を生涯面倒みる
そして恵の事も受け入れると
言われて。」
と、言う律に。
「そこまでして
お父さんに認めてもらいたかったの?
受け入れて、もらいたかったの?
私は、お父さんに認められなくても
受け入れてもらえなくてもいい!
律がいて、お義母さんが
居てくれたら·····それだけで·····
良か·····った·····ノ··ニ·····

私を愛してくれてるなら
話して·····欲しかった·····
違う道を·····選んで·····欲しかった····

律、私が、知ったから
話すんだ?知らなかったら
気づかなかったら、話す気持ちも
なかったくせに!!」
と、言うと

「恵、ごめん、本当にごめん。
だけど、俺は、離婚はしない。
全体にしない。」
と、言う律に
「私は、
もうあなたと一緒にいることは無理。
最初から全て嘘
それに、彼女とも切れてなかったんだ
そんなあなたの···何を·····信じろ····と
楽しかった?
なにも知らずに
騙されて生活をする私をみて。

弁護士に依頼します。
恥をかきたくないでしょ?専務さん。
すぐに応じて下さい。」
と、言うと
律は、
「すまない。」
「だけど、嫌だ、離婚はしない」
「恵、愛してるんだ」
と、ずっと言い続けていたが

私は、もう口を開く事はなかった。

私····だって····どんなに愛していたか
お義母さんの事も大好きだった
悲しみで、胸がしめつけられる

律の····ついた····嘘に····
心が··ついて····行けなかった·····
< 5 / 79 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop