許す事ができるの?
6️⃣※※現在③

···想い


律は、建設の仕事がやはり好きみたいで
建築士の一級を目指すみたいだ。
二級は、持っているらしい
本当に、何にもしらないのだと
改めて思った。

勉強の傍ら咲茉と出掛けたりしている。

勉強大丈夫なのか?
と、訊ねると
咲茉が癒しになるのだと言う

律のお父さんが
お義母さんのホスピスに入ってきた
と、お義母さんから聞いた。
奥様からのお願いだったようだ。

私は、お義母さんの手が空いた時に
出掛けたりしている。

「恵ちゃん、体調悪いんじゃない?
もしかして、律が無理とか言っている
のでは?」
と、言われて
「律に何も無理とか言われていません。」
と、答えて
だが、お義母さんに上杉さんの
話を聞いてもらった。

今から、お互いを知って行こうと
約束をしたこと。
彼が、咲茉の気持ちも踏まえて
と、言ってくれた事

だけど、あの日から
彼とのLINEが繋がらない?
送っても既読にならない事

咲茉が律やお義母さんに会えて
嬉しくてたまらない様子の事を
踏まえて、自分の気持ちが
どうしたいのか
今の咲茉にそんな事を
言って、咲茉に我慢をさせるのでは
ないかと悩んでいることを話した。

お義母さんは、
「その方、優しい方なのね。」
と、言い
「でもね、恵ちゃん。
咲茉ちゃんの気持ちばかり
考えて優先にしていると
自分の心を諦めないと
いけなくなるわよ。
咲茉ちゃんの気持ちも大事だけど
恵ちゃんの気持ちも大事なの。
それに、恵ちゃんに律への気持ちが
あるようには、私は思えないの。」
と、言われた。

はじめは、咲茉を助けてくれた人
と、言うのが大前提だったが
陽史さんの優しさや
かっこつけない素直な所に
自分が癒されているのが
わかったと伝えた。

すると、お義母さんは、
「私が、咲茉ちゃんと話してみるから」
と、言ってくれた。

恵は、あれから陽史から
返信がなくても
1日に一度はLINEをしていた。

咲茉との夕飯の写真だったり
代わりないですか?だったり
授業でね···とか、だったり

陽史から、一度も返信はない。
もちろん、既読にもならない。

だが、あのまま
終わる?切り捨てる?
そんな事を自分自身は望んで
いなかった。
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