許す事ができるの?

···三人で食事


母から恵と上杉さんの話を聞いた。

やはり····と思う気持ち·····と
なぜ、あの時、と····
言う気持ちで、悔しさに襲われる

自分さえきちんとしていたら
今頃は······
恵と咲茉と幸せな生活を送っていた
·····はずなのに·····と。
だが·····
どんなにいっても
どんなに願っても
元には·····戻れ·····ない·····

今は、たった一人の
俺の可愛い、可愛い娘との
時間を大切に大事にしたい。

今日は、
娘・咲茉と母と三人で食事をした。

何度あっても、いつ見ても
自分の娘である咲茉は
可愛くて、可愛くて、
たまらない存在だった。

そんな咲茉から
「パパの新しいお嫁さんが
できるまでは、パパと会うね。
おばあちゃまとは、ずっと会うけど」
と、言われて

「いや、俺ともずっと····」と
言うと、咲茉は、にこっと笑いながら
「咲茉ね、お父さん、お母さんも
大切なんだ。
パパは、お嫁さんになるひとに
大切にしてもらいなさい。」
と、言う。

「パパは、結婚なんかしないよ
咲茉がいてくれたら
それだけでよい
上杉さんが、パパに会うな
と、言ったの?
それなら、上杉さんにパパが
お願いするから」
と、言うと

「パパ。
お父さんはそんな事言わないよ。
お父さんは、パパに沢山あって
沢山甘えておいで
って言ってくれてる。
パパに勝るものはないと
言ってるよ

だけどね。
咲茉は、お父さんとお母さんと
一緒にいたいの。
パパの事も心配だけど····
だから、新しいお嫁さんきたら
咲茉は、もういいのかなと。
だけど、咲茉のパパはパパだけ。
お父さんは、陽ちゃんだけ。」
と、言った。

それに、反論しようとすると···

「律、咲茉の考えが正しいよ。
咲茉は、本当に優しい子だね。
律・パパを心配してくれて
ありがとう。」
と、母さんに
「母さん!!」
と、言う俺。

「やっぱり、おばあちゃま。
おばあちゃまは、きっと
咲茉の気持ちわかってくれる
と、思っていた。」
と、肩をすくめながら笑う咲茉に
「パッ、パパだって、わかってる。」
と、言うと
咲茉と母は、顔を見合わせて
笑いだして、俺ははすがしさから
頭をかきながら、笑った。

優しくて、可愛い咲茉と
過ごせる時間を大切にしよう。
と、改めて思った。

まもなく、資格取得試験だ。
やることは、全てやった。
後は、挑むのみ。
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