許す事ができるの?

···対面···楽しい時間


それからも、出会いやその後の
話を聞いてもらいながら
お母様の淹れてくれた
お茶を頂いた。

陽史さんの女性へのトラウマ?
みたいになった事もききながら
本当にご両親も弟さんも
陽史さんは、生涯独身だと
思っていたようだ。

私は、バツイチであるし
咲茉がいることを
陽史さんのご両親がどう思うか
心配していたが
ご両親は、もう咲茉と楽しそうに
話している。

弟さん夫妻には、まだ、
お子さんはなく
私達は、四人でいろんな話をした。
お昼は、お母様と菫さんを手伝う

菫さんは、私の身体を心配して
くれたが、お母様が気が紛れた
方がよいのでは?
と、言ってくれて
女三人でいろんな話をした。

お父様は、小学校の教師をされていて
校長先生を最後に定年されて
今は講話の依頼があれば
対応をしているとの事。

お母様は、自宅でピアノを教えている

耕史さんは、会社員さん
菫さんは、保育士さんで
お子さんができるまでは
働くそうだ。

咲茉が台所に来て
「おばあちゃま、
ピアノ教えているの?」
「うん。そうなの。」
「お母さんも弾けるから
私も弾けるようになりたい。」
「あらあら、本当。
では、咲茉ちゃん弾いてみようか?」
と、お母様
「えっ、お母様、お忙しいのでは?」
と、恵があわてて言うと
「うふっ、大丈夫
私には、二人の嫁がいますから
任せても。」
と、笑いながら咲茉を連れて
行かれた。
私と菫さんは、顔を見合わせて
クスッと笑いながら
料理の続きをした。

出来上がりテーブルに並べていると
ワァッと歓声があがる
菫さんと、ん?と思っていると
お母様が急ぎ足で
「恵ちゃん、すっ、すごいわよ
咲茉ちゃん!」
と、言われて
「お母様?咲茉がなにか····
と、言っていると
「咲茉のピアノが上手いって。」
と、陽史さんが私から皿をとり
並べてくれた。

その姿をみて、お母様は、また
目を白黒·····
「あっ、あなたっ、陽史が···
「どうした?」と、お父様
「なんでもないよ。
俺が、手伝っているから
驚いてるんだよ。お袋は。」
と、言う陽史さんに
皆は半ばあきれながら
「だって、あなた。
何もしたことないし
まして、キッチンにはいるなんて」
と、言うお母様に
お父様は、
「いいじゃないか。」
「俺は、今一人暮しをしているし
好きな女性に良いとこを見せたいのは
男の性ですよ。」
と、言うから
私は、真っ赤になり
お母様以外は、笑いだしてしまい
お母様は、一人あきれていた。
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